名倉公雄
(ケルン大医・昭和39卒)著
中央公論事業出版
2007年11月11日初版発行
247項 定価1,230円(税別)
業祖 名倉直賢(1750〜1828)の生誕から260年.昔"骨つぎ",今"整形外科".幸い,その道一筋に名倉の家業は継がれてきて,七代目となります.
私の兄,名倉弓雄が昭和49年に毎日新聞社より,江戸の骨つぎを出版し好評を博しました.日本古来の骨つぎ部門が,明治の医学制度の改革と重なり,その後世界で希な,整形外科医と柔道整復師(整骨師)の並立が生まれました.激動の江戸・明治・大正の時代を経て,昭和・平成の名倉家が今なお引き継がれ,未だ書き残しておきたいことの様々があり,充分とまではいかないにせよ,更に一本加えられ,大変幸せに思います.
昭和30年(1955)敗戦10年目の日本を後にして,未だ廃墟の傷跡も生々しい西ドイツ・ケルン大学医学部予科に入学し,ドイツ学生と同じ正規の学業を終え,12年の滞独後,縁あって医科歯科大の故青池勇雄教授の下に入局しました.当時,母国は東大紛争・全学連等の激しい荒波に吹き晒されておりました.それは私にとり,大変なカルチャーショックでした.本書が将来,"日本の骨つぎ"を語る上に,幾らかの意義をもつことがあれば,有難いことです.
(東京医科歯科大学お茶の水会医師同窓会 医科同窓会・会報 No.247(2010 8/30)より引用)